¡Hola chicos! ¿Cómo está?
みなさんこんにちは!お元気ですか?
今日も早速サッカー用語のスペイン語からスタートしましょう。今回は動詞編2です。
シーズンが始まってから、
所属チームのレアル・ソシエダでも日本代表でも好調を維持する久保建英選手ですが、
彼が活躍するスペインは、日本とはだいぶ異なった文化を持つ国です。
最近ではテレビやインターネットでスペインに関する多くの情報を目にすることができますので、
スペインでサッカー選手として活躍することを目指すみなさんであれば、
一度や二度、スペインの文化に関して見たこと聞いたことがあることでしょう。
闘牛、フラメンコ、豊かな食文化など…、そして、これは絶対外せません。
そう、スペインはお祭り騒ぎが大好きな国です!
(もちろん、あまり祭りや賑やかなことが好きではない人もいます)
北から南までいくつもの大きな祭りが、1年を通して各地で行われています。
そんなお祭りが大好きなスペインの地で、子供の頃からもう何年も生活し、
スペインやスペイン人のことをよくわかっているはずの久保選手が、
インタビューでやらかしかけてしまった(?)ことがありました(笑)
今回はそのインタビュー内容をもとに、
やりとりから見えてくる久保選手のスペイン語とやらかしかけた(笑)時の
リカバリーについて見ていきましょう!
インタビュー動画はこちら↓
あのタケが言っちゃった!悪気はないんです〜・・・
以下は2023年4月24日、
ラ・リーガ第31節アウェイのベティス戦試合後のインタビューにおける、
インタビューアーと久保選手のやりとりのはじまりの部分です。
インタビューアーは、スペイン語で
entrevistador(エントレビスタドール/男性インタビューアー)
または
entrevistadora(エントレビスタドーラ/女性インタビューアー)
と言います。
※ここではインタビューアーをEと表記します。
※久保選手はTake Kuboと呼ばれていますので、Tと表記します。
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E:¿Volvéis hoy y os da tiempo a disfrutar algo de la ciudad?
今日お帰りですか?それとも、市内を観光する時間はありますか?
T:No, nuestra mente ya está puesta para el partido Osasuna, ¿no?
いいえ、もうすでにオサスナ戦のことを考えています。
Ya nuestra mente está en Pamplona y no está aquí aunque nos quedaremos esta noche a dormir y ya pensando el partido Osasuna.
僕たちの心はすでにパンプローナにあり、ここにはありません。
たとえ身体は今夜ここで寝ていても、オサスナ戦の事を考えています。
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★具体的ではない「何か」を指す表現
上記のインタビューの出だしで、
インタビューアーはalgo de la ciudadと言っています。
algo というのは具体的ではない「何か」を指す単語です。
algo de la ciudadを直訳すると「街の何か」という意味です。
会話では、街の何かを楽しむ時間が与えられますか?
(市内を観光する時間はありますか?)と聞かれています。
このときはベティスのホームである、セビージャで行われた試合後ですから、
セビージャの街にある何らかの場所、何らかのイベントを訪れるかどうかについて
聞かれていると言えるでしょう。
それに対して、久保選手は、その日はセビージャに宿泊するものの、
もう次のオサスナ戦に気持ちが向かっていると答えています。
トップアスリートとしてここまでは模範的な回答ではないでしょうか。
問題は、次のやりとりです。______________________________________________________________________
E:Lo decía por la Feria, ¿eh?
フェリアについてなんですけど、
No sé si da para acercarse a la Feria de Sevilla..
セビリアのフェリアの方には立ち寄れそうですか?
T:No, no estamos para esas tonterías, no estamos para regalar.
いいえ、僕達はそんな下らない事のためにいる訳ではありません。
E:Venga, nada, chao.
それでは、また!______________________________________________________________________
前のやり取りで”algo de la ciudad”とインタビューアーが言ったのは、
フェリア(祭り)のことを指していたんですね。
試合が行われた4月24日はちょうどスペイン3大祭りの一つである、
セビージャの春祭りが開催されていたのです。
※スペイン語ではFeria de abril(直訳で4月の祭り)といいます。
インタビューで大ピンチ・・・そこからの突破劇!
スペインでの生活が長いとはいえ、
サッカーひとすじでやってきた久保選手にとっては、
祭りなどのイベントごとには親しみがなかったのかもしれませんね。
「セビリアのフェリアの方には立ち寄れそうですか?」といった問いに、
「僕達はそんな下らない事のためにいる訳ではありません。」
と答えてしまいました(苦笑)
3大祭りとしてスペイン人が誇りに思っている春祭りのことを、
「くだらないこと」と言ってしまったわけですから、
ここでインタビューアーの方が困惑し、インタビューを終わらせに向かってしまいます。
しかし、
ここで微妙な雰囲気になりかけたところで、
久保選手が素早いリカバリーを見せてくれます。
それが次のやりとりです。
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T:No es tontería, es un evento grande.
下らなくはありませんね。大きなイベントですから、
E:Me has dado un corte.
言われちゃいましたね(苦笑)
T:No quería faltar al respeto ni nada.
リスペクトを欠くつもりではなくて、
Pero que nosotros como equipo no estamos para estas cosas, ¿no?
僕らはチームとしては、そういう(遊ぶ)事のためにいる訳ではないので。
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すぐさま、リスペクトを欠いてはいけないし、
くだらないことではなく、
大きなイベントであると訂正しています。
このとき久保選手が所属するレアル・ソシエダは、
翌シーズンのチャンピオンズリーグに出場できる4位以内でリーグ戦を終えるため、
必死になっていた時期です。
目標に向かって集中しなければいけないという真剣な状況で、
盛大な祭りで気が緩んでしまってはいけないという心境を伝えたかったのでしょう。
それが「くだらないこと」という表現になってしまったのでしょうね。
この短いやりとりでも、一旦失言をしてしまった後、
すぐさま前言を訂正できる久保選手の頭の切り替えの早さとスペイン語力が見て取れますね!
ピッチ上でボールをロストした後、素早く奪い返しに行くプレーのようです(笑)
ジブンをしっかりあらわすチカラが、世界ではもっと大事。
久保選手は以前のインタビューで、
スペイン語の方が発言しやすい旨の
コメントをしていることがありました。
日本よりも
自己主張の強い人たちで構成されているスペインで成功する一つのカギは、
常日頃から自分の意見、感想等を思ったとおりに話すことです。
語学力と同様に自己主張できるメンタリティは、
幼少期からスペインで鍛えられてきた久保選手が持つ一つの能力と言えます。
スペインで活躍するために、
みなさんも自己主張するところはしっかりするという久保選手の姿勢を見習うと良いでしょう!
★スペインの3大祭り
久保選手が全く興味を示さなかった(笑)ものの、
スペインの重要な文化ですので、3大祭りを簡単に紹介します。
みなさんはしっかり覚えておいてくださいね!
・Feria de abril 春祭り
アンダルシア州のセビージャで毎年4月に開催されます。
街中はフラメンコの衣装を身にまとった人々で溢れます。
Caseta(カセタ)という小屋が1000軒を超えるほどに立ち並び、
飲み、歌い、踊り明かすという陽気なお祭りです。
・Fallas de Valencia 火祭り
バレンシア州バレンシアで毎年3月中旬に開催されます。
芸術家、画家、彫刻家らが、様々な大きさ、デザインの張子人形を作り、街を彩ります。
最大で30メートルに達する人形も姿を見せます。
最終的にはこれらの人形を盛大に燃やし、
街を明るく照らしながら、
女性の伝統衣装、音楽、花火等で盛り上がります。
・San Fermín 牛追い祭り
ナバーラ州パンプローナで毎年7月に開催されます、
白い装束と赤いスカーフを巻いた1万人以上の人々が、
パンプローナ市庁舎前広場を埋め尽くします。
ロケット花火の打ち上がりでお祭りが開始され、
広場周辺を合わせると3万人もの人が集結します。
初日は巨大人形と音楽隊のパレード、民族舞踊の披露により、
お祭りの雰囲気が彩られます。
二日目からはお祭りのメインイベントとして、
期間中の毎朝8時に町中を走る牛追いが行われます。
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