タケのゴラッソから学ぶ、日常でもサッカーのシーンでも使えるスペイン語表現 - 久保建英選手で学ぶサッカーdeスペイン語

タケのゴラッソから学ぶ、日常でもサッカーのシーンでも使えるスペイン語表現

¡Holaオラ!  ※スペイン語の場合、基本的には「h」は発音しません。

今日もスペイン語の練習から始めていきましょう!

少しずつ実践的な内容にしていこうと思っておりまして、今回からはサッカーの試合中におこなわれる味方同士のコミュニケーションについて練習していきます。

チームによって色々な声のかけ方があると思いますので、1つの例として知っておきましょう。

 

 

 

今回参考にするシーンは、ゴラッソを決めた久保選手へのインタビューでの一場面。

より実践的な表現の数々が学べますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Lasラス palabrasパラブラス 〜今回の注目単語〜】  ※palabras:言葉、単語

hueleウエレ a(〜のにおいがする) ※「h」は発音しません

la entradaエントラーダ(カットイン)

me ha salidoリー bienビエン(上手くいった) ※「ha」の「h」は発音しません。

contentoコンテント porポル(満足する、嬉しい)

【会話表記の説明】

★インタビュー entrevista(エントレビスタ)

★インタビュアー 男性の場合 Entrevistador(エントレビスタドール)

         女性の場合 entrevistadora(エントレビスタドーラ)

※今回のインタビューでインタビュアーは久保選手のことを「Take(タケ)」と呼んでいるため、

 以下EntrevistadorはE、TakeはTとします。

 

日本語と共通!「~のにおいがする」の意味

E:¿Estoエスト hueleウエレ a championsチャンピオンズ?
  チャンピオンズリーグのにおいがしてきましたか?

こちらは、インタビュアーが久保選手に、チャンピオンズリーグの実感が出てきているかと尋ねるシーン。

hueleウエレ a 〜で、「〜のにおいがする」という意味になりますが、「チャンピオンズリーグのにおい」ってどういうこと?って思いますよね。

でもこれ、実は考え方は日本語と同じです!

日本語と一緒でスペイン語も、物理的ににおいがするもの以外にも「〜のにおいがする」と表現します。

例えば日常的には、「その男は犯人くさい」「嘘っぽい」。

サッカーのシーンでは「ゴールのにおいがする」などなど、一度覚えてしまうと非常に便利な表現です。

異なる言語同士のはずが、こうした表現に際しての感覚が共通しているのも語学の面白い所ですね。

さて、次のインタビューは、よりサッカーに活用できるスペイン語表現が出てきますよ〜!

 

サッカー用語  〈カットイン〉の使い方が深い

E:¿O enエン quiénキエン te fijasフィハス paraパラ hacerアセール esaエサ de entradaエントラーダ desdeデスデ fueraフエラ haciaアスィア dentroデントロ⤴︎?
  また、あのカットインをするのに、誰を参考にしていますか?

これは、久保選手の素晴らしいカットインが、一体誰をイメージしているのかについてインタビュアーが質問するシーン。

久保選手のようにスペインで活躍することを夢見るのであれば、スペイン語のサッカー用語は今のうちにおさえておきましょう!

そんな皆さんに、今日一番覚えてほしいサッカー用語は「カットイン」

  ※「カットイン」とは、攻撃の時相手の内側へ切れ込んでいくプレーのこと。

メッシ、ネイマール、ロナウド、そして久保選手のように、世界のトップアタッカーは全員素晴らしいカットインのスキルを持っていますよね。

カットインしろ!という監督の指示を理解できるようになるためにも、この機会に覚えておきましょう!

 

サッカーにおけるentradaエントラーの使い方

そんなカットインを意味するスペイン語は、la entrada ラ・エントラーダ。

何やら英語の「エントランス」に似ている?と思ったそこのあなた! 感が鋭い!!

la entradaエントラーは、「入口」や「入場」の意味として使うことが日常ではほとんどです。

しかし、これがサッカーのシーンでは「カットイン」の意味に変わります。

ただややこしいことに、la  entradaエントラーだけでは「カットイン」の意味になってはくれないのです..。

そこで大事なのが、後に続くdesdeデスデ fuera haciaスィ dentroデントロ(外から中へ)の文章。

これを繋げると、la entradaエントラー desdeデスデ fuera haciaスィ dentroデントロ(外から中へ入っていく)となり、つまりは「カットイン」を意味します!

しかしここで、少し文章長くない?って思った人は私だけではないはず。

そんな時は、desde fuera(外から)を省略しても問題ありません!

では、この単語を使った例文をどうぞ!

 ¡Messiメッシ haceアセ entradaエントラーダ haciaアスィア dentroデントロ, hueleウエレ a golゴル, a gol ゴル!

(メッシがカットイン〜、ゴールの予感だ〜!)

サッカーでは必ず使う言葉ですので、絶対に覚えておきましょうね!

それでは、さっそくシャドーイングをして脳の長期記憶にインプットしていきましょう!

 

今すぐ誰でも使えるポジティブ表現と!?の意味

T:No , ahoraアオラ que me diceディセ a lo mejorメホール Robbenロッベン,que  me ha salidoサリード bienビエン comoコモ élエル, peroペロ, no ,me dijoディホ Remiレミ enエン elエル descansoデスカンソ que yoジョ enエン losロス entrenosエントレノス le metoメト, ¿noノー⤴︎?

 わからないけど、そう言われると、ロッベンですかね。彼がするように上手くいきましたから。でも、そうですね、休憩中にレミが僕は練習では出来ていたと言ってましたから。

こちらは、あのカットインはロッベン選手を意識していると答える久保選手のワンシーン。

「彼のように上手くいった」と、久保選手も満足な様子でした。

この「上手くいった」という表現は、サッカーのみならず様々なシーンで使えますよね!

■手術が成功した・・・Me ha salidoサリード bienビエン la operaciónオペラスィオン.

■試験がうまくいった・・・Me ha salido bien elエル examenエクサメン.

このように、me ha salido bien のbienの後に上手くいった事柄を入れるだけでOK!

 

■久保選手のようなカットインがしたい・・・
Quieroキエロ hacerアセール entradaエントラーダ haciaアスィア dentroデントロ comoコモ Kuboクボ.

 

T:Que yaジャ eraエラ horaオラ de que metieraメティエラ unウン golゴル asíアスィ y buenoブエノ, muyムイ contentoコンテント porポル esoエソ.
  そろそろ、ああいうゴールを決めなければいけない頃だったと思うので、とてもうれしいです。

「うれしい!」「満足!」という表現は、感情表現豊かなスペインにおいては欠かせません。

スペインなど特にラテンの国では、自分の意思をちゃんと伝えなければ、日本のようにわざわざ相手はこちらの気持ちを汲み取ってはくれないんです。

うれしいことは嬉しいと、その場でしっかり伝えられるようになりましょう!

そんな時に使う言葉が「contentoコンント/contentaコンンタ porポル(満足している、うれしい)」です。

そして、この言葉を使う際に注意するポイントが1つだけあります。

それが、自分が男性の場合は「contento」、女性の場合は「contenta」とすることです。

久保選手は男性ですので、contentoとなっています。

もし男性がcontenta、女性がcontentoと言ってしまうと、うれしい気持ちを相手に示すどころか余計相手を混乱させてしまうので気をつけましょう!このあたりについては、そのうちに詳しくお伝えしていきます。今はあまり深く考えずに、そういうものなんだと受け入れてくださいね。

 

 

では、今回の最後の例文です!

先ほど学んだ「me ha salidoリー bien(上手くいった)」と一緒に使うだけで、一気にネイティブさながらの文章が出来上がります!

Oyeオジェ mamáママ, ¡me ha salidoサリード bienビエン elエル examenエクサメン! , muyムイ contentoコンテント/contentaコンテンタ porポル esoエソ.

(聞いてよママ!試験上手くいったよ!ああ嬉しいな〜。) 

 

Unaウナ notaノーター 

【なぜスペイン語の文章って文頭に「!」「?」がつくのか】

これまでの例文を見て、ある事が気になっていた方も多いのではないでしょうか?

そうです。

なぜか文の初めに、逆さのビックリマークやクエスチョンマークがついているのです!

文の最初に逆さにつける感嘆・疑問符はスペイン語ならではのユニークな特徴の一つで、

これを「逆感嘆・疑問符」と呼びます。

 

ではなぜ、そんな逆さのマークをわざわざ付けなければいけないのでしょうか。

これには、スペイン語のある特徴が関係しているのです。

それは、「文章が肯定文なのか疑問文なのか分かりづらいこと」です。

例えば、英語だと「Do」から始まっていればその文章が疑問文であるとすぐに判断できますよね。

しかし、スペイン語では疑問詞(QuéCuándoンドCómoなど)がない疑問文では、

文頭の一語目だけでは区別できません。

<英語>

Do you have a dog?(犬を飼っていますか?)

<スペイン語  -文頭に疑問符がない場合->

Tieneティエネ unウン perroペロ⤴︎?(犬を飼っていますか?)

<スペイン語 -文頭に疑問符がある場合->

こうした短い文章では良いかもしれませんが、長文になるにつれて読みにくさが増すことは間違いありません。

それを懸念し、偉い人たちが1753年にルールを制定したのです。

「いや、結局この文章疑問文だったのかい!」なんてツッコミが起きないのも、この偉い人たちのおかげなのです!

 ※友人同士のカジュアルなやり取りでは必要ありませんが、それ以外の場面ではちゃんと記載が必要です。

 

最初は面倒かもしれませんが、”スペイン語だけの特徴”と聞くとなんだか特別感があってカッコいい..!なんて思うのは私だけでしょうか(笑)

しかし、久保選手も言っているように「成長し続けるために大切なのはやっぱり気持ち」。

サッカーも言語もこうした小さなモチベーションの積み重ねが上達への一歩です!