タケクボはおしゃべり上手?!タケのインタビューからスペイン語会話のコツを学ぼう! - 久保建英選手で学ぶサッカーdeスペイン語

タケクボはおしゃべり上手?!タケのインタビューからスペイン語会話のコツを学ぼう!

¡Hola!  ¿Cómo está?

2022-23シーズン4位でチャンピオンズリーグへの出場権を獲得したレアル・ソシエダで、今やエースの風格さえ漂う久保選手は、昨シーズンの好調をそのままに、昨シーズン以上の存在感を示して大活躍を見せています。

今シーズンもサッカーのピッチ上で活躍すればするほど、記者会見やインタビューなどで、スペイン語を流暢に話す久保選手を見る機会もどんどん増えてきていますね。

そして、プレーする姿とともに、インタビューのコメントの方もどんどんキレキレになっています(笑)記者から受けた質問に即座に感想や自分の考えを伝えるだけでなく、そこにジョークを交えてスペイン語で返答してしまうのですから、その姿は、頼もしい限りです。

久保選手自身のクラブでの成功と、ステップアップ、さらには日本代表を引っ張っていってくれるだろうという期待をせずにはいられませんね。

 今回はそんな久保選手のように、将来はスペインでサッカー選手として活躍することを夢見るみなさんに、覚えておいてほしいスペイン語の基本的な表現と意味を紹介していきます。

 

スペイン語にはどんな特徴があるの?

 

スペイン語は、スペインだけでなく、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、メキシコなど、サッカーが大変盛んな、ラテンアメリカのほとんどの国で話されています。

 スペイン🇪🇸、アルゼンチン🇦🇷、ウルグアイ🇺🇾…と聞いて、どんなことをイメージしますか?

サッカー選手を夢見るみなさんのことですから、レアル・マドリード、バルセロナ、メッシ、ルイス・スアレスなどサッカーのチームや選手の名前をイメージした人が多いでしょうね。

 では、そういった国の人々の特徴はどんな感じでしょうか?

 陽気でフレンドリーなイメージがありませんか?

 そうです、スペイン語圏は比較的に陽気でフレンドリー、そしてとてもおしゃべりな人が多い地域だと言われています。

 ずばり、スペイン語が上手くなるための近道は、スペイン語圏の人たちとフレンドリーに仲良くおしゃべりすることです。

最初は難しいことをしゃべる必要はありません。ただ、たわいもない内容でもいいし、知っている単語を並べただけの片言の内容でもいいです。とにかく絡んでいくことです(笑)

 日本人を相手にやったら、ウザいと思われるくらい絡んでいきましょう。相手は日本人ではないのですから、大丈夫です。もともとおしゃべりが大好きな人たちです。みなさんが一生懸命に絡んでいけば、しっかり相手をしてくれるのがスペイン語圏の人たちですから安心してくださいね。

 

 そして、久保選手の記者やインタビューアーとの受け答えは、まさにそのおしゃべりの延長なのです。

 相手がどんな人間関係の誰であろうと、普段のおしゃべりができていれば、久保選手のように流暢にかっこよくスペイン語がしゃべれるようになっていきますよ!

 そこで、ここからはスペイン語のおしゃべりをするうえで、その出だしの受け答え部分について学んでいきましょう!

 

★家族、友達、仲間など、日常生活で使う重要表現

ある試合後のインタビューにおける、インタビューアーと久保選手のやりとりのはじまりの部分です。

今回は動画が準備できませんでした。すみません。インタビューのテキスト全文を以下のURLから見ることができます。

https://kubospanish.com/contenidos/text_intrevista14.pdf

インタビューアーは、スペイン語でentrevistador(エントレビスタドール/男性インタビューアー)またはentrevistadora(エントレビスタドーラ/女性インタビューアー)と言います。

※ここではインタビューアーをEと表記します。

※久保選手はTake Kuboと呼ばれていますので、Tと表記します。

______________________________________________________________________

E:Victoria, Take.  ¿Qué tal? ¡Enhorabuena! Contento, ¿no? 
 ビクトリア、タケ. ケ タル⤴︎  エンオラブエナ!コンテント、ノー⤴︎
  勝利です、タケ。どう?おめでとう!嬉しいよね?

 

T:Muchas gracias.  Sí, no podía ser mejor, ¿no?  Mi debut en un partido oficial con la Real y con gol.  Bueno, y un gol que ayuda el equipo a sacar los tres puntos. 
 ムーチャス グラスィアス.スィー、ノー ポディア セール メホール、ノー⤴︎  ミ デブー エン ウン パルティード オフィスィアル コン ラ レアル イ コン ゴル. ブエノ、イ ウン ゴル ケ アジュダ エル エキポ ア サカール ロス トレス プントス.
 ありがとうございます。はい、 これ以上ないくらいじゃないですかね。ラ・レアルでの公式戦でデビューし、ゴールできました。また、そのゴールでチームが勝ち点3を獲得するのに貢献できましたから。

______________________________________________________________________

 上のインタビューでは、はじめに、インタビューアーが¿Qué tal?と聞いていますね。

これはケ・タルと発音しますが、一日のうちに何回も使う表現で、相手の調子や状況を尋ねる表現です。体調だったり、試合やテストの結果、何かに対する感想など、様々な場面でよく使われます。

ただ、¿Qué tal?(ケ・タル)だけでは何について尋ねられているかわかりませんよね。これは漠然とした会話のきっかけになる問いかけですので、相手が何を聞こうとしているのかはあまり気にしなくてもいいです。¿Qué tal?(ケ・タル)とだけ聞かれたら、元気、疲れた、退屈だ、今どこへ行ってきた、今日は暑いねなど、自分のしゃべりたいように話を膨らませていけばいいのです。

インタビューアーは短い言葉で、漠然と久保選手の試合後の感想を求めているのがわかりますね。¿Qué tal? ¡Enhorabuena! Contento, ¿no? (どう?おめでとう!嬉しいよね?)

 

それに対し、久保選手は「これ以上ないスタートが切れた」こと、「ラ・レアルでのデビュー戦でゴールできた」こと、そして「そのゴールがチームの勝利、つまり勝ち点3の獲得に繋がった」という喜びのコメントで返しています。

 

短い言葉で聞かれていますが、しっかりと内容を膨らまして自分の感想を述べていますね。インタビューですから、コメントを返すのは当たり前のことですが、普段からおしゃべりをたくさんして、自分の意見や感想をしっかり相手に伝えているのだろうと思わせる場面です。

聞かれたことに正確に答えることも大事ですが、具体的に聞かれていなくても、自分が話したいこと、伝えたいことをしっかり表現することも意識していきましょう!

 

インタビューに出てきたその他の重要表現

① ¡Enhorabuena!(エノーラブエナ)

これは「おめでとう」という意味です。

もう一つ、¡Felicidades!(フェリシダーデス)も同じく「おめでとう」という意味で、この二つは誕生日、試合の勝利、テストの合格などお祝いの言葉としてよく使いますので、あわせて覚えておきましょう!

 

② ¿no? (ノ?)

これは、付加疑問文の形式でコメントの最後に付けて、同意を求める、確認する、念を押す、といった状況で使います。

インタビューでは、インタビューアーも久保選手も使用していますね。

同様の使い方をする言葉として、¿verdad?(ベルダッ?)もありますので、これも覚えておくといいでしょう。

 

ただ、久保選手はこの ¿no? (ノ?)をかなり頻繁に使っていますので、本人の口癖かもしれませんし、これを付けることで、自分の中でスペイン語を話す際のリズムを作っている可能性もありますね。そういうわけで、なぜ¿no? (ノ?)を付けているかはあまり気にしなくてもいいでしょう。

 

みなさんもそれぞれの方言や口癖などがあるとなかなか抜けないと思いますし、無意識にしゃべるリズムを良くするために、何らかの言葉や言い回しを使ったりしているものだと思います。

繰り返しとなりますが、一番大事なことは、おしゃべり好きなスペイン語圏の人たちと仲良くおしゃべりできるようになることです(笑)

日々のおしゃべりを積み重ねていけば、将来はみなさんも久保選手のように、かっこよくスペイン語のインタビューに応えられるようになることでしょう!