¡Hola! ¿Cómo están? みなさんお元気ですか?
このブログを読んでいるみなさんは、もうこのようなスペイン語のあいさつにも慣れてきたんじゃないでしょうか。前にも書いたように、スペイン語ネイティブはさまざまなあいさつの種類をもっています。
本題の前に、¿Cómo estás? 以外のあいさつも少し学習していきましょう。
国によって異なる?気軽に使えるスペイン語のあいさつを学ぼう!
¡Hola! ¿Qué tal?
調子どう?というような訳です。特に本当に調子を聞きたいというよりは、あいさつですので、そのままHolaと返すだけでもいいですし、Bien(いいよ)と答えてもいいでしょう。この表現は、スペイン語を話す国ならどこでも通じます。さらに各国特有の同義語はこんな感じです。
◎¿Qué pasa?
(スペイン🇪🇸)
◎¿Qué onda?
(メキシコ🇲🇽)
◎¿Quiubo?
(コロンビア🇨🇴)
¿Qué tal? は万人に使えますが、上の3つはよりくだけたニュアンスになります。目上の人や仕事などフォーマルな場ではあまり使いません。
スペイン語は、スペインや南米を中心に幅広く話されている言語なので、それぞれの国で派生し進化を続けている言語です。なので、知れば知るほど面白い言語なんですね。
サッカーだけじゃない!タケの日常会話の上手さをインタビューから学ぼう
さて、本題に入りますが、今回の内容は前回から引き続きの、「久保選手がレアル・ソシエダのMVPを取ったインタビュー」ですが、その最後のパートで話しているサッカー以外の部分に着目していきたいと思います。
サッカー用語はもちろん、日常会話もパーフェクトに話す久保選手。その語学力でチームメイトやマスコミの信頼を勝ち取っていると言っても過言ではないでしょう。そして、それはサッカー生活を円滑にするためにもとても重要なこと。
久保選手のインタビュアーとのやり取りの中から、学べるところを探して見ていきましょう!
↓今回のインタビューの内容はこちらからご確認いただけます↓
https://kubospanish.com/contenidos/text_intrevista15.pdf
「調子を聞きたい」時に使えるスペイン語は?
Pero ¿qué has encontrado los de aquí fuera de lo que es el fútbol? この街で、サッカー以外に何か見つけた?
Pues, como tú dices, la tranquilidad, ¿no? まあ、おっしゃる通り、心の平穏ですね。
Por lo menos, pues, por ejemplo, tú sales por la calle después de un partido y a lo mejor viene gente que dice,” Bueno, ¿qué pasa, crack?” 例えば、試合後に外へに出ると、人が寄ってきて「よう!天才!調子はどうだい?」と声をかけてくる人もいるけど。
先ほど冒頭挨拶表現でも出てきたように、
◎¿Qué pasa?
というのはスペイン人がよく使う「調子はどうだ?」の表現です。直訳は、「どうしたんだ?(何かあったんだ?)」という意味で、その通りの意味でももちろん使います。とても便利な表現です。
例)
A:¿Qué (te) pasa?
(ケ テ パサ)
「どうしたの?」
B:Pues, me siento mal desde ayer.
(プエス、メ スィエント マル デスデ アジェール)
「昨日から体の具合が悪いんだ」
ちなみにインタビュー内で久保選手が言っていた、“¿qué pasa, crack?” のCrackは、スペイン独特の表現で、非常に優れた人のことをそう呼びます。「天才」「すごいやつ」「名手」「カリスマ」「レジェンド」と言った意味合いです。久保選手が認められていることがよくわかりますね。
ピッチ内外でのファンとの関係とチームメイトとの仲良しエピソード
Pero luego vas al estadio y ese cambio de chip que ahí hay de los aficionados fuera del campo, dentro del campo, también me vino muy bien porque te aprieta muchísimo ahí dentro del campo, pero luego en la calle, pues te dejan tranquilo. でも、スタジアムの外と中とでファンはスイッチを切り替えますね。グラウンド内ではとてもプレッシャーをかけてくるけど、街の中では落ち着いて過ごされてくれます。
Nos saludamos a veces, pero, bueno, de hecho, el otro día fuimos, contando yo, fuimos cinco compañeros a jugar al fútbol ahí en Ondarreta, y bueno, había algunos viéndonos, pero tampoco nos dijeron nada, nos dejan tranquilos la gente. たまにあいさつしたりはするけど。例えばこの間、僕を含めて5人の仲間でオンダレタにサッカーをしに行ったんだ。何人か僕らを見ている人はいたけど、何も言われませんでしたね。静かに過ごさせてくれます。
¿Quién es mejor al fútbol y ahí esto, fútbol playa? ビーチサッカーが一番うまいのは誰ですか?
Yo creo que, empezamos mal todos porque nos costó la arena, nos costó, pero yo creo que Aihen estuvo muy bien, bueno, de hecho fue el que nos invitó. 最初は皆ダメでしたね。砂に苦労したし。アイヘンは良かったと思いますね。誘って来た本人ですしね。
この会話でもわかるように、チームメイトとオフも出かけていい関係を築いている久保選手。そこで彼のスペイン語は磨かれているんでしょう!
【Las Palabras】
オフ(ピッチ外):
fuera de campo
(フエラ デ カンポ)
ピッチ内:
dentro de campo
(デントロ デ カンポ)
ピッチ(球場):
Campo(カンポ)
~の外:
Fuera de ~(フエラ デ)
~の内:
Dentro de ~(デントロ デ)
スペイン語だと自由に話せるタケが日本語だと慎重な理由は?
Cada vez que hablas, no sé, te gustan los micrófonos, te gusta ponerte ante un micrófono o no, no sé. 話をする度に、何だか...ね? マイクが好きなんですか?マイクの前に立つ事が?
La gente me dice que yo cambio un poco, ¿no? Cuando hablo en japonés a cuando hablo en español. 人からは僕が日本語で話す時と、スペイン語で話すときで、少し違うって言われますね。
Y la verdad que sí, a mí me gusta más hablar en español porque me suelto más, en japonés tengo que tener más cuidado obviamente. 確かに、僕はスペイン語で話す方が好きですね。もっと自由に話せるから。日本語だともっと慎重にならざるを得ないんです。
¿Por qué? なぜ?
Por la cultura, por todas estas cosas, pues yo creo que me siento más libre hablando en español. 文化や色々とあります。スペイン語で話す方が自由な感じがします。
【Las Palabras】
私は~が好き:Me gusta~(メ グスタ)
自由な:Libre(リーブレ)
ここでは、久保選手がスペイン語で話すときと、日本語で話すときの違いについて述べています。言語を学ぶときに重要なポイントが隠れているので、解説していきましょう。
久保選手は、「もっと自由に話せるから(porque me suelto más)、僕はスペイン語で話す方が好き(a mí me gusta más hablar en español)と言っていますね。
多くの場合、その国の言葉を学習するときはその国の文化(la cultura)が大きく影響すると言われています。例えば簡単な例だと、日本人の文化や考え方から、何かしてもらったときに「すみません」と言ったりしますが、スペイン語では何かしてもらって「すみません(perdón)」と返すことはまずありません。「Gracias(ありがとう)」を多用する文化です。
そうすると、スペイン語で話すときは自然とその文化「ありがとう」を言うようになっていくでしょう。久保選手も「文化やほかの要因で(Por la cultura, por todas estas cosas)、そう自由に感じる(yo creo que me siento más libre)」と言っています。
スペインや南米の陽気なラテンのイメージの通り、スペイン語はその文化を大きく反映しています。冒頭に書いたようなあいさつの重要さもそうですね。
また、悲しんでいる人がいたら、近寄ってハグして励まします。日本人の場合は逆に「気をつかって」今はそっとしておこうという「引く」優しさの文化だったりします。
そういうところからも、久保選手も「日本語で話すときは慎重に言葉を選ぶ(hablo un poquito más serio, o sea elijo las palabras)」とこのインタビューの中で言っているんですね。(この内容は、インタビューのスクリプトでご確認ください。)
【Las Palabras】
つまり、要するに:
O sea(オ セア)
真面目な、真剣な:
Serio(セリオ)
言葉:
Palabra(パラブラ)
久保選手は、サッカーはもちろん、語学でも、その国の文化も尊重していることがこのインタビューでわかりますね。一流の選手になるには、そういう相手へのリスペクト(Respeto)や頭の回転の速さ、その場に適応する力も重要になるのかもしれません。
今回は、サッカーの話以外のインタビューを解説していきました。また次回も一緒に、楽しくスペイン語を学んでいきましょう!